culturaambiental

魚類について

魚類は、生物学的には脊椎動物亜門に属する動物群のうち、両生類と有羊膜類を含む系統である四肢動物を除外した動物群です。 基本的に一生の間水中生活を営み、えら呼吸を行い、ひれを用いて移動します。体表はうろこで覆われ、外界の温度によって 体温を変化させる変温動物です。魚類は地球上のあらゆる水圏環境に放散し、その生息域は熱帯から極域、海洋の表層から深層、 また内陸の淡水域まで多岐におよびます。その生態や形態も実に様々で、魚類全体の種数は2万5000~3万近くにものぼり、 脊椎動物全体の半数以上を占めています。大きさは種により、現存種で最大のものは体長14Mに達するジンベエザメです。

体の構造

ごく一般的な魚類の体型は、水の抵抗を受けにくい流線型です。体は頭部、胴部、尾部の3つに分けられます。 頭部に含まれるものは、眼から上あごの先端部までの吻部、えら蓋、頬部および下あごです。頭には長いひげやとげを持つものもいます。 鼻孔には様々な形や深さのものがありますが、多くの場合には、前鼻孔と後鼻孔とが皮下で連結したU字型の管になっており、 鼻孔と口腔とは繋がりません。吻の前部にある前鼻孔から入った水は、そのまま後部にある後鼻孔から流出するようになっています。 胴部は頭部以降から肛門の位置までで、外見上は臀鰭の前まで。消化器官は全て含まれます。 尾部は肛門以降、尾びれまで。魚類は、背面の筋肉が胴部から尾部へと連続的に発達しているので、外見上は尾の区別がはっきりしません。 魚類は他の類に比べ、尾部の比率は比較的高く、一般の魚類でも3割以上、ウナギ目の魚などは7割以上が尾です。

えらについて

魚は水中の少ない溶存酸素を利用するために、えらという器官を発達させています。硬骨魚類では、えらは頭部の後方にある 1対の鰓蓋骨の内側にあり、4対の鰓弓という弓状の骨に支えられて存在します。鰓弓からは一次鰓弁が何本も伸び、 さらに一次鰓弁上には表面積を拡げるための二次鰓弁が多数存在しています。えらには血管が通っており、外界と直接ガス交換を行います。 そのためえらは赤く見えます。えらはガス交換の他にも、塩類細胞によるイオンの排出・取り込みやアンモニアの排泄を行っているようです。

ひれについて

ひれは魚が泳ぐのに欠かせない手足のようなものであり、ときには地上を這ったり、空中を飛んだりするのにも使われます。 びれと腹びれは左右1対あり、これらを対鰭、それ以外を不対鰭と呼びます。また背びれの数は1基、2基、3基と数え、 前から順に第1背鰭、第2背鰭、第3背鰭と呼びます。ひれの形態は、軟骨魚類、肉鰭類、条鰭類で大きく異なるようです。 ひれは遊泳以外の目的に進化している場合や、進化の過程で一部のひれが退化していることも多くあります。

うろこについて

うろこは1つ1つは小さな板や棘のような形のもので、これが多数集まって体の表面を覆っています。 外部の衝撃から皮膚や筋肉、内臓を保護する役割を担います。魚種によって大きさや形は異なり、うろこを持たない魚もいます。 硬骨魚類のうろこには樹木の年輪に相当する模様が刻まれており、魚の年齢を知るのに役立つそうです。 うろこは大きく4種類に分けられます。現存する硬骨魚類の多くは円鱗あるいは櫛鱗を持ちます。ヒラメのように体の部分によって 円鱗と櫛鱗を有する種類もいます。

ひょうについて

鰾は、魚類のうち原則として条鰭類が持つ器官で、一般には浮き袋と呼ばれています。魚の体は海水より比重が大きく、 何もしなければ沈降してしいます。そこで、簡単に浮力を得るために鰾を発達させています。鰾は伸縮性に富む風船のような器官で、 ガスを溜めたり抜いたりして浮力調節を行います。原始的な鰾は消化管から枝分かれしており、水面に口を出して空気を出し入れする 開鰾です。しかし一部の魚類は消化管から分離した閉鰾を持ち、鰾の周囲にある奇網からガス腺と呼ばれる細胞を介してガスを取り込みます。 かつては鰾が肺に進化したと思われていましたが、実際は、肺から鰾が進化したそうです。初期の硬骨魚類は、淡水生活の中で 空気呼吸の必要から肺を発達させましたが、水中生活へ適応した条鰭類が鰾を持ったということです。 そのため、硬骨魚類が肺を獲得する前に分岐した軟骨魚類には鰾も肺もありません。軟骨魚類にはサメ・エイが含まれ、 鰾の代わりに肝臓に脂質を蓄積することで浮力を得ています。

両生類とは

両生類とは、脊索動物門脊椎動物亜門両生綱に属する動物。約4億年前に最初に陸上生活を始めた脊椎動物。古生代石炭紀頃より、 多くの化石種が知られます。現在生息しているものは、有尾目・無足目・無尾目の三群です。卵から直接発生するカエルや幼体を産む卵胎生、 ある程度成長した幼体を産むサラマンダーなど繁殖形態は様々です。産卵場所は多種多様で、池や川などの水中から伏流水中、 地上、地中、地底湖や樹上で産卵し、卵は殻を持ちません。また、幼生は基本的にはえら呼吸で水中で生活し、変態して陸上に上がることが できるようになります。カエルは基本的に成体は肺呼吸をし、四本の足を持ち、ほとんどの種では陸上での活動が可能です。 一部水棲でほとんどを皮膚呼吸に頼り、空気呼吸せずに生活する種もいます。有尾類の一部では生涯えらが無くならないものや、 肺を退化させたものもあるようです。また無足類は四肢が退化し全く無く、水棲アシナシイモリはえらはありませんが、 陸上生活は出来ません。基本的に水辺などの湿った環境が生息域の中心であり、陸上で活動可能な体を持ちながら、 生活や繁殖を水に依存した生涯を送ることからこの名があります。「両生」類の名は、水中生活と陸上生活の両方が可能という意味ではなく、 両方の環境が必要な動物であるという意味です。20世紀後半から、世界的に両生類の減少が著しく、多くの両生類が絶滅しつつあります。 カエルツボカビ症をはじめとする感染症や吸虫の被害のほか、粘膜に覆われた脆弱な皮膚が、環境変化への対応を困難にし、 個体数の減少をもたらす原因になっていると考えられています。

両生類は変温動物であり、体温は周囲の気温とともに変化します。温帯から寒冷地に住む種は冬眠を行います。 また、心臓は2心房1心室より構成され、肺循環と体循環の区別がありますが、動脈血と静脈血が心室で混じり合って体全体および 呼吸器の双方に送られます。生息域は川、沼、湖などの淡水およびその周辺であることから、海水魚からではなく、淡水魚から 派生して誕生した動物群であると考えられています。実際に、両生類の体は塩分に対する耐性が低く、海産の種も確認されていません。

両生類は卵生のものが多く、基本的には水中に産卵します。産卵時に、水中で体外受精を行う無尾目やサンショウウオ上科など一部の 有尾目と、多くの有尾目のように精包を受け渡す形で、体内受精するものと、無足目のように外部生殖器を持ち交尾するものがあります。 卵は殻を持たず、ゼラチン質で包まれ、水中に生み付けられます。しかし、陸上で産卵する種類も珍しくはありません。 有尾目と無足目には幼生や変態の終わった幼体を直接産む種類もいます。成長過程で変態を行い、幼生の特徴としては、えら呼吸を行い、 尾にひれがあるなど、魚に近い姿です。

両生類の形態

無足類をのぞいて指のある四肢を持ちます。現存種は前脚には親指がないため前肢の指は基本的に4本で、後肢の趾は5本です。 有尾目では後肢の指が4本であったり、前後肢とも3本以下であったり、アンフューマ科のように指趾が1-3本という種類もあるようです。 両生類の皮膚は分泌腺や毒腺が多くなめらかで、虫類のように鱗をもっておらず、表面が角質化していたりしません。 これは皮膚が呼吸器としての役割が多くの割合を占めているからですが、それゆえ乾燥に弱いという弱点にもなっているようです。